帯広畜産大学(国立)
国立唯一の畜産系単科大学です。1941年に設置された帯広高等獣医学校を前身とし、「実践的教育の充実」「世界をリードする研究者の育成」「地域社会並びに国際社会との連携」の3つの理念を踏まえて「食を支え、くらしを守る人材育成」を目標としています。
牛海綿状脳症(B S E)の国内発生当時には、国内で唯一の検査研究機関として奔走、被害の拡大防止に貢献しました。
自然豊かな十勝平野に位置し、敷地面積は約190haという雄大な環境の中で、理論だけでなく実践教育も充実して行われています。
入学後に、附属農場での実習や乗馬実習を比較的早い段階で導入し、学生が講義で得た知識をすぐに実習に生かせるようユニークな方法を取り入れています。
将来、畜産・酪農に従事する地元の生徒が進学する傾向にありそうですが、意外にも学生の約6割は北海道以外の出身者で、キャンパスが帯広市の中心から離れていることもあり、学生の約27%を収容できる学生寮があります。
新入生で30人の少人数クラスを編成し、各クラスには3人の学生支援教員を配置するなど、小規模大学ならではの「教師と学生の距離が近い」きめ細かいサポート体制が用意されているので、県外から進学するにも安心ですね。
サークル活動も、ユニークです。
運動部ではバスケ部・バレーボール部と並んで男女アイスホッケー部・スキー部・馬術部・山岳部・カーリング部、文化部では熱気球の会・カヌー探検部・野生生物研究団・ゼニガタアザラシ研究グループ・畑作サークルなど、道東地方の自然環境を存分に生かした活動をしているようです。
文化部の「うしぶ。」は、学内で飼育されている乳牛から搾乳した「畜大牛乳」を大学生協で販売しています。「畜大牛乳」はコープさっぽろへも出荷しており、畜大ブランドの認知度アップに一役買っているようです。現地に行かないと手に入らない「畜大牛乳」が、北海道旅行をする観光客に人気になる日も近そうですね。